ファルスタッフ - コンサート
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FALSTAFF - コンサート
イタリア語のコンサート、ハンガリー語、英語、イタリア語の字幕付き
上演時間:3時間15分、2回の休憩あり。
「オテッロでキャリアを終えるよりも壮大な形でキャリアを終える方法は一つだけあり、それはファルスタッフで終えることです!」と、ヴェルディは彼のリブレット作家で親友のアッリゴ・ボイートに言われました。1840年に「ウン・ジョルノ・ディ・レーニョ」の醜い失敗以来、長い間コメディに挑戦していなかった老巨匠は、50年後に干ばつを終えます:作曲家のお気に入りの著者シェイクスピアによって創造された太ったやんちゃな騎士、ジョン・ファルスタッフ卿は、彼の第二の喜劇的オペラであり、最後の作品—そしておそらく最も輝かしい作品となるでしょう。この世界的に有名な演出家アルノー・ベルナールによって考案されたこの喜劇が、オペラハウスの舞台にスターのパレードと共に戻ってきます!
あらすじ
以下に『ファルスタッフ』のあらすじを示す。
第1幕
時は14世紀初頭のイングランド王ヘンリー4世治下。舞台は中部イングランドのウィンザー、ガーター亭の一室。
ファルスタッフは従者バルドルフォとピストーラ、酒場の主人らに囲まれている。ドクター・カイウスがやって来て、ファルスタッフの従者らが強盗をはたらいたと非難するが、気が立っているドクターはすぐに退出する。ファルスタッフは従者達に手紙を握らせ、フォード夫人とペイジ夫人に届けてくれるよう頼む。これらの手紙は立派な女性たちに対するファルスタッフの恋愛感情を意味しており、彼女らを誘惑することが目的であった(実際には彼は金目当てで夫人たちを誘惑しているのだが)。しかしバルドルフォとピストーラはそれを拒絶し、「名誉」にかけて彼の命令に従うわけにはいかないと主張する。ファルスタッフは代わりに近習に手紙を持たせ、従者たちに向かい合い('Che dunque l'onore? Una parola!' -- 「名誉なんてただの言葉だ」)、彼らを追い出す。
場面が変わる:フォードの庭園。アリーチェとメグは、それぞれのことが書かれたファルスタッフの手紙を受け取る。彼女らは手紙を交換し、クィックリー夫人と共に、この騎士を懲らしめることを決める。彼女ら3人はまた、娘ナンネッタをドクター・カイウスと結婚させようと計画しているフォードに対してもあまりいい感情を抱いていない。彼女らが決めたことは、実際には行われない。一方、フォードはバルドルフォとピストーラによって手紙のことを知らされる。彼ら3人は意趣返しを渇望する。短いフェントンとナンネッタの愛の二重唱が後に続く。女性たちは家に帰り、クィックリー夫人を通じた女中が、ファルスタッフを密会に誘う。男性たちも場面に到着し、バルドルフォとピストーラは変名を用いてフォードをファルスタッフに紹介するよう説き伏せられる。
第2幕
第1幕第1場と同じ部屋。バルドルフォとピストーラ(今はフォードに雇われている)が、過去の罪に対する許しを求める振りをしながら、主人の到着をクィックリー夫人に告げる。フォードはシニョール・フォンタナとして紹介され、太った騎士とフォード夫人との仲を取り持つためのお金を要求する。ファルスタッフは喜んで同意し、彼が部屋で素晴らしい衣装を身につけている間に、フォードは嫉妬で焼けるような思いをしている('È sogno o realtà?' -- 「これは夢か? まことか?」)。
場面が変わる:フォードの家の部屋。クィックリー夫人がファルスタッフの来訪を告げると、フォード夫人は大きな洗濯篭を用意する。ファルスタッフの女性を誘惑しようとする企ては、ペイジ夫人が到着したというクィックリー夫人の報告によってすぐに妨害され、ついたての後ろに隠れることを余儀なくされる。怒ったフォードがファルスタッフを捕らえるべく姿を現すと、ファルスタッフは今度は洗濯篭の中に隠れる。その間に、ついたての向こうではフェントンとナンネッタの恋愛の場面が展開し、そこにフォードら男性陣が帰ってくる。接吻の音を耳にした彼らはファルスタッフを捕らえたと思ったが、そこにいたのはフェントンだったので、彼はフォードに立ち去るように言われる。男性たちが再び捜索のために出て行くと、女性たちはファルスタッフが隠れたままの洗濯篭をどぶに放り込み、ファルスタッフは人々の嘲りに耐えなければならなくなる。
第3幕
宿屋の前。ファルスタッフは陰鬱な気持ちで、世の中の惨めな様子を呪う。しかしワインを飲むと、すぐ彼は気分が良くなる。太った騎士は再びクィックリー夫人が招いていることを、男性たちを通じて知る。最初は半信半疑だったファルスタッフが、黒い狩人の装束を着てハーンの樫の木(密会の場所)へ行くことを約束した後、彼はクィックリー夫人と共に家へ入り、男性たちは彼を懲らしめる計略を仕組む。ドクター・カイウスはナンネッタに腕前を見込まれ、彼女の変装について聞かされる。その計略はクィックリー夫人に聞かれていた。
場面が変わる:ウィンザー公園にあるハーンの樫の木。月明かりの真夜中。女性たちはフェントンを修道士に変装させ、彼がドクター・カイウスの計画を邪魔するよう準備する。ファルスタッフのフォード夫人との愛の場面は、魔女達がやってくるという知らせで妨げられ、エルフや妖精に扮した男たちがファルスタッフをすっかり打ちのめす。彼らの意趣返しが済むと、ドクター・カイウスは自分が妖精の女王の衣装を付けたナンネッタの代わりにバルドルフォを捕まえていたことに気づくが、一方でフェントンとナンネッタは、フォードの同意を得て結婚する。ファルスタッフは、自分がただの間抜けではないと気づいて喜び、「世の中全て冗談だ」(Tutto nel mondo è burla)と賛美する。
プログラムとキャスト
著者
作曲家: ジュゼッペ・ヴェルディ
リブレット: アッリゴ・ボイート
ハンガリー語の字幕: アーグネシュ・ロマーニ
英語の字幕: アーサー・ロジャー・クレイン
合唱指揮者: ガーボル・チキ
一般キャスト
ジョン・ファルスタッフ卿: アレクサンドル・アガーチ
フォード: チャバ・セゲディ
フェントン: バルナ・バルトス
カイウス博士: ゲルゲイ・ビリ
ピストラ: アンドラーシュ・キス
バルドルフォ: ボトンド・パール
アリス・フォード夫人: アンドレア・ブラスォイ=ジョーロシュ
ナネッタ: ズズサンナ・カピ
クイックリー夫人: マリア・ファルカシュレティ
メグ・ページ夫人: ルチア・メゲシ・シュワルツ
ハンガリー国立歌劇場オーケストラと合唱団が出演
ハンガリー国立歌劇場
ハンガリー国立歌劇場(ハンガリーこくりつかげきじょう、ハンガリー語: Magyar Állami Operaház)は、ハンガリーの首都ブダペストにあるネオルネッサンス建築の歌劇場。
概要
1858年創設。グスタフ・マーラーが音楽監督を務め、黄金時代を築いた。以後、エルネー・ドホナーニやフェレンツ・フリッチャイ、オットー・クレンペラー、ヤーノシュ・フェレンチクらが歴代音楽監督として名を連ね、リヒャルト・シュトラウス、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、ヘルベルト・フォン・カラヤンなどの巨匠達も客演指揮を行っている。
初演された主な作品に、バルトークのバレエ「かかし王子」(1917年)、歌劇「青ひげ公の城」(1918年)や、コダーイの歌劇「ハーリ・ヤーノシュ」(1926年)がある。
歌劇場の専属オーケストラはブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団の名称で知られている。
なお、同じくフリッチャイやフェレンチクが音楽監督であったハンガリー国立交響楽団(現ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団)は、この歌劇場のオーケストラとは別団体である。